食べ物がこんなに廃棄されている
農林水産省の統計データでは、2011年度の日本の食品廃棄量は約1800万トンで、このうち売れ残り、期限切れ食品、食べ残しなどの本来食べることができたはずの食品、いわゆる「食品ロス」は年間500 ~800万トンと推計されているそうです。
この量は、世界全体の食料援助量(約400 万トン)を上回りますし、日本の年間の米の収穫量(813万トン)に匹敵します。
数値の大きさに驚きます。
先日も「あー、もったいない!」と思わず声を出してしまいそうな光景に出くわしました。
某有名たこ焼き店でたこ焼きをつまみにハイボールを飲んでいた時のことです。
店員さんが手際よくテイクアウト用にどんどんたこ焼きを焼いて、保温用のショーケースに並べています。
そしてテイクアウトのお客さんが一段落してしばらくすると、突然店員さんがショーケースのたこ焼きをトレイごと足元の大きなポリバケツに、まさしく廃棄しているではありませんか。
たぶん「焼き上がりから◯◯分経過したら廃棄」とマニュアルにあるんでしょうね。
「少しぐらい味が落ちても気にしないから、捨てるくらいならオジサンが食べてあげるのに~、ハイボールお代わりするから~」と思った次第です。
「食べものに、もったいないを、もういちど」
国は食品廃棄ロスに対応するため、食品リサイクル法に基づいて食品廃棄物の発生抑制を進めているわけですが、消費者庁が「食べものに、もったいないを、もういちど」を標語にしてこんな国民運動をやっています。

日本人の矜持、もったいない文化をもう一度国民全体で考えてみようというのはいい試みだと思いますが、もっとメディアへの露出を多くできないものでしょうか。
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