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一般廃棄物行政のホントのところ

遺品整理や片付け整理の代行業が大繁盛のようですが・・・

廃品回収車遺品整理や片付け整理を代行するビジネスを始めた又はこれから始めたいという方から、許認可等のご相談をいただくのですが、その数が年々増えてきていることを実感しています。

遺品整理や片付け整理を業者に頼みたいという需要が大変多いのだろうと想像します。

『遺品整理や片付けを代行し、その際に出てきたゴミを市区町村の清掃センターに運びたい』という要望を受けて、神奈川県相模原市、川崎市、東京都町田市などでは、家庭系ごみの収集運搬を希望する現行の許可業者に対して、「家庭系臨時ごみ」や「一時多量ごみ」という許可を与えていますが、新規の許可に関しては、どこの自治体もOKサインを出しません。

古物商の許可を取得して依頼者にとって不要となったものを買い取ることはもちろんできますが、最後の最後、どう見ても粗大ゴミとして処分せざるを得ない大型の廃棄物の処理にハタと困ってしまいます。

市町村に電話をして有料で引き取りを依頼してもすぐに引き取ってはもらえず、たいていは一週間ぐらい先になります。

請負った遺品整理や片付けを終えて、残った廃棄物は後日市区町村が回収しに来たら出してくださいと依頼者に頼めればいいのですが、依頼者も遠方にいるためそれができません。

ましてや早々に片付けを終えて大家さんに部屋を明け渡さなければならないとなると、ここにある廃棄物をどうしようと悩みます。

相談者の方が、「市区町村の清掃センターに運んでもいいよという許可があるといいなー」とおっしゃる気持ちがよくわかります。

こんな状況であっても遺品整理や片付け整理の業者に、家庭系一般廃棄物を運ぶための収集運搬業許可を新規で出しますという自治体はほとんどありません。

数年前に北海道帯広市がOKを出したというニュースを見ましたが、それ以降はまったく聞きません。

行政が家庭から出てくる廃棄物の処理については、触れてほしくない理由

一般廃棄物行政は、市町村の自治事務ですから、処理業に関する許可やリサイクル計画策定など、市町村には大きな責任と権限があります。

各市町村は、リサイクルの進展や人口動向などを見据えて、毎年「廃棄物処理計画」を策定しますが、これに合わせて廃棄物処理業者の数が決められますので、許可されるされないは市町村長の裁量に左右され、中にはまったく新規の許可申請を受け付けていない市町村もあります。

日本全国で1,700あまりの市町村がありますが、そのほとんどが一般家庭から出る家庭系一般廃棄物は、市町村自らまたは市町村から委託を受けた「委託業者」が収集運搬し、オフィスや飲食店などの事業系一般廃棄物については、「許可業者」に委ねられています。

そして、平成26年には、「一般廃棄物処理業は、専ら自由競争に委ねられるべき性格の事業とは位置付けられていない。 」という要旨の判決を最高裁が下しています。

私には、行政が「家庭から出てくる廃棄物の処理については、そーっとしておいて。」と言っているように思えます。

環境省の発表によると2021年度(令和3年度)に日本全国で処理された一般廃棄物の総量は、4,095万トン(東京ドーム約110杯分)で10年前と比べて10%以上も減少しています(家庭系ごみ:事業系ごみ=71:29)。

ゴミの排出量が年々減少傾向にあるのは大変よいことなのですが、小さくなる一方のパイを許可業者が奪い合い過当競争に陥ることは看過できません。

市町村は、許可業者間の自由競争によってサービスコストが低減することよりも、決まった仕事をコツコツと丁寧に、一年をとおして安定的に継続的に運営してもらえる許可業者を一番に必要としていますから、許可業者の数を自ずとコントロールせざるをえないのでしょう。

さらに、永年にわたって市町村とともに廃棄物行政を支えてきた既存の許可業者には、行政担当者を満足させる実績とノウハウがありますから、その許可業者が廃業するかまたはよほどのことがない限り、ルーキーを抜擢することはないだろうと思います。

市町村が「委託業者」と契約する際、全体の半分以上の自治体で競争入札方式ではなく随意契約方式が採用されていますから、市町村が「委託業者」に期待することと、「許可業者」に期待することは、たぶん同じではないかと想像する訳です。
独り占め
しかし、日本が世界に類を見ないくらいの少子高齢化社会が進展していることを考えると、これからもっともっと遺品整理や片付けを業者に依頼したいという需要は増えるでしょう。

行政に是非お願いしたいのは、このような需要に柔軟に対応できるよう、一般廃棄物収集運搬業許可の要件等の見直しをしていただき、既存の許可業者さんとのバランスも考慮しながら、遺品整理や片付け整理の業者さんにも家庭系一般廃棄物の収集運搬の門戸を少しばかり開放してもらえないかと思います。

全くの余談ですが、前述の環境省の発表によると2021年度(令和3年度)の1人1日当たりのごみ(一般廃棄物)の平均排出量は890グラムだそうです。

人口50万人以上の市町村のうち、排出量の少ないいわばリデュースの優等生は、東京都八王子市(748グラム)で、京都市(758グラム)、愛媛県松山市(761グラム)と続き、わが街横浜市(807グラム)は5番目にランキングされています。

ひとは生きている限り一日1㎏弱、年間320㎏のゴミを出して地球環境に負荷をかけているんですね。

今更ながら3R(リユース・リデュース・リサイクル)の重要性を思わずにはいられません。

任せなさい他社の依頼を受けて産業廃棄物を運搬する場合は、『産業廃棄物収集運搬業許可』が必要です。

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